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基板実装や回路設計にかんするwiki記事の自分用の覚え書きです

プリント基板 基板実装に関する技術

*(エッチング)レジスト*

プリント基板の製造工程において、基板を覆うように塗布あるいは貼付される物
質、またはそうして形成された層のこと。役割としては、エッチング工 程にお
い て、配線として残したい部分の銅に薬剤が接触しないようにする。かつては
ポリアミドフィルムを貼付した後ドリルで穴を開けるなどしていたが、最近 で
は感光 性の組成物(フォトレジスト)を塗布して、パターン露光、現像(→フォ
トリソグラフィ)により、必要な部分のみを残す方法が主流である。エッチン
グ工程の 前に穴あけおよびスルーホールめっきを施している場合は、パターン
を形成する部分とスルーホールめっきを保護するために両者をレジストで覆う必
要 があり、 これをテンティング法と呼ぶ。
またパターンやスルーホールとなる部分に、はんだ(スズ-鉛めっき)を施して
これをエッチングレジストに使用するはんだ剥離法(パターンめっき法 の工程
の 一部)という工法もある。この工法では、最終的にはんだを剥離しないでス
ルーホール部のみはんだを取り除いてPWBとして使用したり、パターン上 のはん
だ の上に直接ソルダーレジストを塗布することではんだ剥離工程を省き多少コ
ストを低くすることも行われていたが、ソルダーレジストに凹凸が発生する こ
とや応 力などによりソルダーレジストが剥がれやすいため現在は一般的ではな
く、代わって全面のはんだを剥離した後にテンティング法と同様にソルダーレジ
ストを塗 布する方法が一般的となっている。

はんだ剥離法でパターン形成後、パターン上のはんだを剥離しないでソルダーレ
ジストを形成した例

*ソルダーレジスト*

はんだ付けが必要な部分だけを銅箔として露出し、はんだ付けが不要な部分には
んだが付かないようにプリント板上に形成する熱硬化性エポキシ樹脂皮 膜のこ
と。プリント板製造工程の最終段階で施工される。日本では主に緑色もしくは黄
緑色のものが使われるが、海外生産品では青色や赤色その他の色も使わ れてい
る。従来は緑色の顔料に塩素や臭素などの難燃性材料が含まれていたが、環境へ
の対応としてこれらが不要な青色のレジストを用いた環境調和型(ハロ ゲンフ
リー)のレジストが開発された。プリント配線板を焼却した際にダイオキシンな
どが発生しにくいため、環境調和型プリント配線板基材と共に採用例が 増えて
い る。現在では緑色レジストでも塩素、臭素を含まないものが開発されてい
る。なお、青色のレジストを使っていても環境調和型(ハロゲンフリー)とは
限らない ので注意が必要である。

*永久レジスト*

フルアディティブ、パートリーアディティブ工法などでは、銅パターンを形成し
たくない部分にレジストを形成し、電解めっきまたは無電解めっきでレ ジスト
の ない部分にのみめっきを析出させる。このときのレジストはめっきレジスト
として機能すると共にそれ以降は剥離せずにそのままソルダーレジストとし て
使用す るため永久レジストと呼ぶことがある。

*エッチング*

詳細は「エッチング」を参照

*層間接続*

ビアの種類 (基板の断面を横から見た図)
貫通ビア(Through Hole Via、スルーホール・ビア)
プリント板の各層を接続するため、基板の全層を貫通する垂直に穿った穴の内側
に導体をめっきにより形成したもの。部品実装用の穴は通常、層間の接 続を兼
ね るが、それ以外の場所でも必要なら貫通ビアを設けて接続する。部品実装に
使わずに層間接続だけの貫通ビアは、占有面積を小さくするために出来るだ け
小さな 穴径が要求される。めっきによる貫通ビア作成技術が確立する以前は、
はとめ(鳩目)を用いていた。

*IVH (Interstitial Via Hole)*

通常のビアは基板を貫通するが、IVHは特定の層間のみを接続するビアである。
それ以外の層にはビアが現れないため、集積度を向上させることがで きる。
BVH(Blind via hole、ブラインド・ビア・ホール)またはBH(Buried hole、ベ
リッド・ホール)などと呼ぶこともある。IVHの形成方法はドリルによる穴開
け、レーザー加工、エッチング加工が代表的。基板業界ではIVH 多層基板といえ
ばドリルによる穴開けタイプのことを指すことが多く、ビルドアップ基板とは区
別される場合が多い。

*アスペクト比*

ビア・ホールの板厚()/穴径の値。めっき処理などの制約で細く長い穴は製造
が困難になる。多層基板で板厚が厚い場合は、アスペクト比の制約から 穴径が
大きくなる。

*マイクロ・ビア*

穴径の小さなビアのこと。通常のビア・ホールに比べて穴径が小さいビアを指す
が、明確な定義はない。レーザーによる穴あけであるレーザー・ビアが マイク
ロ・ビアの加工に向いている。

*レーザー・ビア*

レーザーによる穴あけ。波長によって、銅に反射されるため導体層までしか穴が
あかないものや、全てを貫くものがある。低出力レーザーで大きく深い 穴あけ
では長時間の加熱で基板の信頼性が損なわれる。順次穴あけなので穴数に比例し
て時間がかかる。

*フォト・ビア*

穴あけ以外の場所をマスクして露光、現像によって絶縁層を溶かし穴を形成する
により。その後、マスクを洗浄除去する。一括穴あけなので穴数が多く ても加
工 時間は同じだが深い穴あけには向かない。銅を溶かさないので導体層で止ま
るため多層に穴あけを行なうには工夫が必要となる。

*パンチング*

プレス機などで全てのビア・ホールを一括穴あけする。やわらかい基板に向く[3]

*スルーホール実装(穴挿入部品実装)*

アキシャル部品とラジアル部品 こういった形態の部品はリード部品と呼ばれる。
スルーホールに部品リード(足)を通して部品を実装する方式。ラジアル部品、
アキシャル部品、DIP、PGA、ZIPなどのパッケージはこの方式 で実装するための
形態である。

*表面実装*

表面実装技術 (Surface Mounting Technology、SMT) はプリント板に実装用の穴
を設けるのではなく、基板上に部品を載せて部品実装面の表面だけのはんだ付け
で部品を固定・接続する技術。

*リフローはんだ*

パッドの上にクリーム状のはんだを塗布し、部品を載せた後、温風やフロリナー
ト蒸気、赤外線で基板全体を加熱してはんだ付けする方法

*フローはんだ*

接着剤で基板に部品を貼りつけ、加熱して溶かしたはんだの槽に基板を浸しては
んだ付けする方法
フローはんだは端子が狭ピッチ化したICの実装が困難であるなどの欠点がある
が、リード部品を同時にはんだ付けできるため、リフロー・フロー工程 を適宜
組 合わせて用いたり、工程に適した基板設計が行なわれる。1990年代以降の高
密度実装の技術では主流である。表面実装用部品を (Surface Mounting
Device、SMD) と呼ぶ。代表的なSMDとしてチップ部品、IC、LSIのSOP、QFP、BGA
などのパッケージがある。

*ランド*

元々、スルーホール実装用部品を挿入する穴の表面周囲に設けた円形や四角形の
はんだ付け用の銅箔の呼称であったが、表面実装部品を実装するための はんだ
付け用銅箔もランドと呼ばれることが多くなっている。

*パッド(フットプリント)*

表面実装部品を実装するための、はんだ付け用銅箔。
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